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2011年04月05日

浜下り(旧暦の行事)

 旧暦の三月三日で『浜下り』の日なんですよ。
沖縄の各地の海岸では「浜下り」の光景や行事が見られます。
浜におりて白砂を踏み、海水に足を浸すことで
身を清め不浄を洗い流すという習慣です。

ご馳走を用意して女性だけで潮干狩しながら楽しんでいたのが
最近は、家族連れで潮干狩りをするところも多いです。


うちのおばあの話では(言い伝え)

背のスラーッとした美男子に化けた大きいアカマター(大蛇)が
若い女の子をしかして(ダマして)毎日、夜に通って(夜ばいですね)
いるのを隣の人が見て、娘のお母さんに
「あんたの娘はアカマターにカチみらりてるよ(捕えられている)」と
教えてくれたから さぁ〜大変さぁ、どんなにするかと大騒ぎよ〜。

お父さんとお母さんが
「通ってくる彼氏がいるのか?」と娘に聞いてみたら

娘は「居るよ〜、結婚するからね」と嬉しそうに言うわけ

両親は事情を説明したんだけど
「絶対違う」と娘が泣いているから

「人間かどうか確かめてみよう」と説得して
彼氏が来たら針に通した糸を服に縫い付けさせて
夜明け前に彼氏の服につけた糸をたどっていったら
海の近くの大きいガマ(洞穴)に入って行くわけよ

糸を手繰りながら3人でガマに入ったら
だいずばか〜だいばんぱぅぬどぅ、たーち 酒ヌミうーだら
(とっても大きいアカマターが2匹で酒を飲んでいるのに…)

糸のついたアカマターが
「人間の女の子を嫁にするよ」といひ〜(ニヤリ)と笑うさ〜

あっがい、うとぅるす(ちょ〜こわ〜っと、おばあが身震い)

もう1匹が「人間が浜下りしたら終りさ〜」と笑うから

糸のついた方は「何でよ? ワラビ(赤ちゃん)ができてるのに」と聞くわけ

もう1匹が「浜下りしたらサラサラ〜と流れてしまうさ〜」と言ったから

両親は、あがんにゃ!(はぁーもう大変)と慌てて
娘を連れて近くの浜に浜下りしたら

ホント〜にアカマターの子供がサラサラ〜と流れたってよ。
(今、想像するとブキミだしっ)

だから、女の子は浜下りするんだよ。
アカマターが来ないようにお清めさ〜と聞かされて育った。

で、高校卒業するまで毎年おばあは
「早ーく学校から帰ってこいよ〜、浜下りいくからね」と
私が逃亡すると踏んで登校前に釘をさしにきてた。
(読まれている…おばぁ、鋭い)




Posted by いちまいる at 15:56│Comments(0)
 
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